足りないものと突然の恐怖
「危険が足りないんだよ」彼は言った。「それで、安パイって思われてるんだろ」。
フットサル後の飲み会に遅れて参加する。既に一次会(食事だけだったらしいけど)は解散したようだ。昔からの馴染みの男三人が揃う。高校からの腐れ縁。
二人はそれぞれビールとカルーアミルクを飲んでいた。店員を呼び止めウーロン茶と料理をいくつか頼む。ちなみに料理を頼むのは毎回自分の役回りで、それは今も昔も変わらない。
「で、最近どうなの?女関係」「全然ねえわ、だいたい友達っぽくなっちゃう」。
やりとりは続き、冒頭のセリフ。
ふむ。
「危険」ですか。言い換えると「危うさ」なのかな。それが足りない。
逆を言えば「安全」ってことだよね。
まぁ前向きに検討いたします。
その後、特にその話題は「AKB総選挙(あんま分からん)」「キャプテン翼の頭身はおかしいとか(みんな知ってる)」とか、散り散りと飛びまくり解散。
***
今朝、唐突に(それ本当に突然だった)、数万という死者の数に恐怖を覚えた。
一人二人ではなく万という単位。
その恐怖は夢のなかの出来事だったのか良く分からない状態だったけど、とにかく怖くて、布団を頭からかぶっていた。
なんでこのタイミングなんだろうか。