豊島
「胎内回帰って言うのかなぁ。あれはいいよ。ぜひ行ってみるべき」
レンタサイクルの受付をしているとガソリンスタンドのおいちゃんが人懐っこい笑顔でそう話した。 おすすめコースを教えてくれる。坂が多いからレンタカーの提案も。電動自転車がなかったので申し訳なかったらしい。
今回は豊島美術館だけだと伝えると、
「ボルタンスキー行かないの?せっかくなんだから行けばいいのに」
おいちゃんの口からボルタンスキーの名前が出るとは思わなかったのでびっくり。
なんていうか、本当に島の展示を見ているんだなと関心した。
実際坂が多く辿り着くまでに体力を消耗する。後ろから別の店で借りたらしい電動自転車の人たちに抜かされる。
豊島美術館の中は確かにずっと留まりたくなる空間で次の予定がなければ(あと寒くなければ)一日中いたかもしれない。おいちゃんの言うとおり。
自転車を返しに行くと「よかったでしょ」とまた笑顔。海が近いからなのかな、島の人々は明るい印象を受ける。
お昼がまだだと分かると美味しい海鮮丼を食べさせてくれる場所を教えてくれる。初めて会う人にここまでしてくれるのか。
もしかしたら普通のことなのかもしれないけど。
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